主夫の辛いところ①
私が主夫になり3年が過ぎました。3年も経つと慣れてきて、外で働いていたころとの比較もできるようになったと思います。
よく、働くのと主夫はどっちが大変かと聞かれますが、答えは「人によって感じ方は違う」です。人それぞれ得意不得意や好みがあるので当然ですね。
それでは話が終わってしまうので、サラリーマンを15年ほどやっていた私が、主夫になって感じた主夫の大変なところを、完全な私の主観でいくつか書いていきたいと思います。今回はその1回目です。
私が一番キツイと思うのは、コミュニケーションを取る相手が基本的に子供っていうことです。
大人相手で、しかもビジネスの関係なら、お互いの状況を理解して論理的な思考でコミュニケーションを取る割合が圧倒的に多いと思います。しかし、子供相手にそんなことはできません。例えばこんな感じです。
私:「週末は出かける予定があるから、宿題を先にやっとこうか」
息子:「なんで?」
私:「......今、理由言ったよね?」
息子:「やだ」
ビジネスに置き換えるとこんな感じでしょうか
私:「朝のミーティングの内容を部長に報告したいから、議事録をメールしてください」
部下:「なんで?」
私:「......今、理由言ったよね?」
部下:「やだ」
まあ、ありえないですよね。子供相手だとこのレベルのやり取りが繰り返されるわけです。
当然、話す内容も子供レベルです。政治経済の話はできません。ドラマやバラエティ番組の話もできません。学校で休み時間に何をしたとか、レゴで何を作ったとか、おやつは何がいいとか、そんな話が基本です。一つ一つを見れば、どうということはないのです。でも、これだけが何日も何か月もずっと続くと本当にストレスになってきます。
主婦の方は井戸端会議が長いとか、仕事から疲れて帰ってきたら奥さんからオチのない話をずっときかされるとか、そんな話を聞いたことはないでしょうか。私も主夫になってようやくその理由がわかりました。主婦の方は話の内容が大切なのではなく、大人とコミュニケーションを取ることそのものを求めているのではないでしょうか。少しでも大人とおしゃべりしないと精神が保てないのです。ですので、話をすることそのものが目的化し、意味がない会話に見えたり、オチがないと言われたりするのではないでしょうか。
さあ、主婦(主夫)と雑談してみましょう。きっと感謝されます。